在宅退院に向けての退院支援(家族支援)について 

遅くなりましたが、新年明けましておめでとうございます。

今年も4階回復期ブログをよろしくお願いいたします。

 

さて、今回の内容は退院に向けたご家族様への支援についてです。

 

病院から在宅に帰れる事は、患者様、ご家族様ともに喜ばしいことだと思います。私ども病棟スタッフも喜んでいます。ですが、昨今の新型コロナウィルス感染症の関係で入院中は面会もほとんど出来ず、外出、外泊もできない日々が続いています。在宅に帰れるのは嬉しいけど、残った障害と向き合っていくことへの不安や、介護に対しての心配も大きいと思います。

そこで、私ども病棟スタッフは、少しでも不安や介護量の負担を軽減し、安心して在宅へ退院できるように患者様、ご家族様に退院支援を行っています。

 

退院支援の内容は患者様の身体機能やご家族様の介護に対する考え方、退院後に利用されるサービス内容等を鑑み、食事や排せつ、入浴、歩行、内服等、患者様の自宅介護についてお伝えします。オムツ交換の指導は、介護するご家族様の就寝時間・起床時間の把握や、何時にパッド交換出来るのか(生活時間)確認します。そして、患者様の排泄パターンに合ったパッドを病棟スタッフ間で話し合い選択し、患者様に実際に使用して評価します。評価内容は患者様本人の使用感、パッドからの漏れの有無、皮膚の観察を行います。

それらの評価から、介護するご家族様に対して、オムツ交換の指導を開始していきます。

まずは、パンフレットを用いながら説明し、スタッフがオムツ交換している場面を実際に見て貰うことから始めます。

二回目以降は介護するご家族様に実際に行って貰います。そして、ご家族様が自信を持っていただけるまで繰り返し一緒に練習します。

回復期リハビリテーション病棟には、「オムツマイスター」が在籍していますので、病棟スタッフや患者様、ご家族様のオムツに関する問題を解決に導いてくれます。

 

次に内服管理方法についてです。

入院中から患者様自身に内服管理指導・訓練を実施しています。

まず、患者様自身が内服している薬の内容、服用時間、何錠服用しているのか理解しているのか?を看護師が患者様自身に確認します。また、在宅退院時は患者様、ご家族様のどなたが内服管理していくのかも確認します。

内服管理開始時には、医師・薬剤師・看護師から内服している薬に関して患者様が理解できるように説明をします。また、内服管理開始時には患者様自身が薬包を切れるのか? 麻痺が残存していて患者様自身が切れない場合は、ハサミを使用して切れるかどうかを評価してから、1日分の自己管理から始めます。落薬や飲み忘れがない事を確認し、1週間分、さらに2週間分と期間を広げ、入院中から退院後の内服自己管理ができるように支援します。

患者様が内服管理が難しい、飲み忘れがある患者様に対しては、お薬の一包化などをして1週間分の内服カレンダーやお薬ボクッスを利用し、患者様が内服自己管理できるか実施・評価しています。

また、患者様やご家族様の負担にならないように、ヘルパーさん、ディサービス等の協力を得て内服管理することをお勧めする時もあります。

CIMG2435

 

 

 

 

 

私ども、病棟スタッフは、退院後の患者様、ご家族様のライフスタイルに合わせて、安心して在宅へ退院できるように退院支援をさせていただきます。