2021年9月

呼吸器系疾患と循環器系疾患のリハビリテーションと看護

 

暑さもおさまり虫の音にも深まる秋を感じる頃となりました。皆様いかがお過ごしでしょうか。
気温の変化で体調を崩しやすい時期でありますが、患者様は元気にリハビリに励んでおります(*^^*)

さて今月は、呼吸・循環器系の障害とリハビリ看護についてお話をします。

4階回復期病棟では、脳卒中後と骨折後の患者様が多くを占めていますが、肺炎後のリハビリを目的に入院される方も中にはいらっしゃいます。

最近では新型コロナウイルス感染後の廃用症候群(体力が低下しており身体の運動機能が落ちている状態)の方も入院されます。または、肺炎でなくとも既往で不整脈や心不全、慢性閉塞性肺疾患といった病気を抱えている方も多くいらっしゃいます。

そういった患者様に対しどのようなリハビリや看護を行っているかを紹介したいと思います。

 

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【呼吸器疾患をお持ちの患者様】

ちょっとした動きで呼吸が苦しくなったりすると人は身体を動かすことがおっくうになってしまいます。そうすると呼吸に大切な肩や胸、腹部の筋肉が低下してしまい、呼吸がしづらくなり更なる悪循環に陥ることになります。

そのため、血圧や呼吸状態を確認しながら、なるべくベッドから離れて生活が出来るようリハビリを行っていきます。
『苦しくなるのが怖い』といった精神面も考慮したケアも忘れずに、必要時は主治医と相談し、酸素や薬を使って治療を行います。

患者さんの血圧や呼吸の状態をみながら最初はベッドから離れて過ごし、少しずつ歩行や階段、着替えや入浴など生活動作のリハビリを行うようにしています。

 

【循環器疾患をお持ちの患者様】

入院患者様の中でも高血圧、不整脈、心不全などの循環器疾患をお持ちの方は多数いらっしゃいます。リハビリで心臓や血管に負担をかけることが多いため、リハビリ前、途中、終了時に血圧や脈拍を測ったり、気分が悪くないか確認しながら行っています。
特に心臓に負担がかかりやすい人は医師に確認しながら、〇分間起きて車椅子に座る、などの細かい目標を作り介入しています。

血圧や脈拍が高かったり何か変化があった際は看護師に報告してもらい、必要時は医師の診察や薬の処方も行います。

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呼吸器疾患、循環器疾患の患者様のリハビリ看護について簡単ではありますがお話させていただきました。

 

どのような患者様に対してもリハビリ時は常に患者様の様子、血圧・呼吸・脈等を確認しながら介入しており、安心・安全にリハビリが行えるよう心がけています。
リハビリでの様子、病棟生活の様子について医師、看護師、リハビリスタッフ等で情報交換を行い、協力して患者様が少しずつ元の生活を送ることが出来るように支援しています。

 

次回10月は感覚器系の障害とリハビリ看護です。お楽しみに(^^)/

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コロナ禍における余暇活動の取り組み

こんにちは。
コロナ禍で感染対策を強いられる中、いかがお過ごしですか。

当院でもコロナ禍が続く中、入院中の患者様は、外出、外泊、面会が制限されております。また、院内レクリエーションも自粛されており、入院中における余暇活動の未充足を余儀なくされております。

院内ワークアウトチームでは、4階病棟(回復期リハビリテーション病棟)入院患者様に、少しでも余暇時間の充足をして頂きたいと考えました。余暇活動の内容として、病棟談話室に、リハビリ器具の設置、塗り絵、数独、ロジック、迷路、ビーズアクセサリー制作材料を設置致しました。

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クロスワードや塗り絵等は、新しいものを適宜更新しております。
実際、余暇時間に実施して頂いた、患者様からもご好評を頂いております。

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今後もコロナ禍の影響が続くかと思いますが、当院では、患者様に、少しでも快適な入院生活が送れますよう、今後も様々な取り組みを検討して参ります。

上尾中央第二病院 ワークアウトチーム