2019年7月

安全唱和の取り組み

竹笹の色とりどりの七夕飾りに、夏の訪れを感じる季節になりましたが、皆様どのようにお過ごしでしょうか。

当回復期病棟でも、短冊に願い事を書き七夕の飾り付けを行いました。皆さんの願い事が叶いますように。

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今回は、当病棟で行われている朝礼の様子を紹介します。

毎朝、安全唱和を行っています。

前年度の唱和は、「アセスメントを行い自己内服患者のインシデント減らすぞ よし👉」

達成目標は、「自己内服患者に関するインシデントアクシデントレポート件数を30%から20%へ削減させる」でした。毎朝、全員で読み上げ指さし呼称を行い、その結果、12.9%と減少し目標を達成することが出来ました。

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指差し呼称の効果は、

1.何もしない(2.38%)

2.呼称する(1.00%)

3.指差しする(0.75%)

4.指差し呼称する(0.38%)

指差し呼称すると、指を動かす動作・自分の声を耳で聞く事で、脳の覚醒がされ注意力が高まります。

誤りの確率が6分の1になる

と言われています。

例えば、「戸締り よし👉」「ガス止め よし👉」等、普段から指さし呼称を取り入れることで、

鍵の閉め忘れやガスの止め忘れを防ぐことができます。

皆さんもぜひ、実践してみてはいかがでしょうか。

今年度の安全唱和は

「アセスメントを行い転倒・転落予防しよう よし👉」です。

安全な入院生活を送れるよう、日々看護を提供しています。

リハビリって?

蒸し暑い日が続いていますが、元気にお過ごしですか?

さて、当院には理学療法士34名、作業療法士14名、言語聴覚士5名のリハビリスタッフが在籍しています。そして写真の6名は回復期リハビリ病棟の専従スタッフです。

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頼れるリハビリスタッフに、それぞれの職種について教えてもらいました。

◆理学療法士◆

『基本動作能力(座る、立つ、歩くなど)の回復や維持、障害の悪化の予防を目的に、運動療法や物理療法などを用いて、自立した日常生活が送れるよう支援する医学的リハビリテーションの専門家』

寝返りから歩行まで、患者さんが日常生活で困っている部分や家族の希望に寄り添いながら柔軟性向上・筋力強化を図り、動作の確認・指導を行っています。院内だけでなく訪問リハビリも行っています。

 

◆作業療法士◆

『入浴や食事などの日常動作や、手芸・園芸及びレクリエーションまであらゆる作業活動を通して、身体と心のリハビリテーションを行う専門家』

回復期の作業療法では「身体の回復を促す」と共に「障害を持った上で今後どのような生活を送るのか」を考えながらリハビリを行っています。「日常生活の動作を見る」という点で、病棟スタッフと密に関わることも多くあります。

 

◆言語聴覚士◆

『言語や聴覚、音声、認知、発達、摂食・嚥下に関わる障害に対して、機能維持の向上を 目的としたリハビリテーションを行う専門家』

普段なかなか意識をしない「コミュニケーション」と「飲み込み」に対してリハビリを行っています。コミュニケーションには注意力や記憶力も重要になるため、絵カードや物語の本を使用してことばの訓練をするほかに、間違い探しや迷路などを行い集中力・記憶力を鍛えています。飲み込みに対しては、実際の食事場面を観察し、訓練が必要な場合には、口の体操を行ったり、姿勢を安全に食事が行えるようにします。

 

病棟スタッフとリハビリスタッフの連携があってこその回復期リハビリ病棟です。これからも力を合わせて頑張ります☆