回復期リハビリテーション病棟における            リハビリスタッフの仕事

色調豊かな緑樹から心地良い風が吹き抜ける季節となりました。立夏の候、いかがお過ごしでしょうか。

全国的に新型コロナウイルスが猛威を振るっていますが、当院においては感染拡大予防に努めています。

さて、今回は「回復期リハビリテーション病棟におけるリハビリスタッフの仕事」についてご紹介させていただきます。

リハビリスタッフはそれぞれの専門性により、以下のように分かれています。
①理学療法士(Physical Therapist)
主に、立つ、歩くなどの大きな動作の獲得を専門としています。

②作業療法士(Occupational Therapist)
主に、食事動作、更衣動作などの小さな動作の獲得を専門としています。

③言語聴覚士(Speech-Language-Hearing Therapist )
主に、コミュニケーション能力、食べ物(飲み物)の飲み込む能力の獲得を専門としています。

当院の4F回復期リハビリテーション病棟には専属のリハビリスタッフが在籍しています。今回は、その専属スタッフへのQ&Aで、回復期リハビリテーション病棟のリハビリスタッフの仕事についてご紹介いたします。

※①~③のリハビリスタッフについて、過去の回復期ブログ(2019年7月3日)に、より詳しく投稿してあります。ぜひ、そちらもご覧ください。なお、スタッフ数、専属スタッフは投稿当時の情報となります。

上尾中央第二病院 回復期ブログ » リハビリって? (ach2.jp)


 

Q.回復期リハビリテーション病棟でのリハビリの特徴について教えてください。

A.回復期リハビリ病棟は当院で最もリハビリ時間が長いのが特徴です。そのため、患者様の個別性を考慮し、必要とされるリハビリを、時間をかけて実施することができます。では、リハビリというと皆さんはどのような訓練を思い浮かべますか?歩く、腕や脚の曲げ伸ばしなどの訓練を思い浮かべる方も多いと思います。回復期リハビリ病棟ではリハビリ時間が長い分、その他にも、カレーやたこ焼きなどの調理やバス、電車の利用、スーパーへの買い物など、自宅退院後に必要な生活動作を身につけるためのリハビリを行っています。

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Q.リハビリを行うこと以外のリハビリスタッフの役割について教えてください。

A.他にも多くありますが、定期的に看護師、MSW(医療ソーシャルワーカー)などの他の職種のスタッフと担当の患者様の状態について話し合うことです。リハビリ時間以外の患者様の状態や、退院後に必要になりそうな動作、機能について情報を共有し、今後のリハビリをどのようにするか考えています。

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現在、リハビリの際には、感染拡大予防としてリハビリスタッフがフェイスシールド、マスクを着用しています。患者様が毎日元気にリハビリできるよう、今後も感染対策を徹底していきます。新型コロナウイルスの蔓延に伴い、患者様、ご家族、地域の皆様においては不安に思うことも多いと思いますが、スタッフ一同真摯に対応させていただきます。お気軽にお声がけください。

当院回復期リハビリテーション病棟では、看護師、リハビリスタッフだけでなく、多くの職種が関わっています。来月は、「リハビリテーション病棟におけるMSW(医療ソーシャルワーカー)の仕事」についてご紹介させていただく予定です。お楽しみに!

回復期リハビリテーション病棟

リハビリテーション病棟における看護師の役割について

今年の桜も見ごろを過ぎ、暖かな日が続くようになりましたが、皆様いかがお過ごしでしょうか。

現在も新型コロナウイルス感染予防対策を継続させていただいており、患者様、ご家族様のご協力もあって、当院入院患者様の感染者はゼロとなっております。感染予防対策のご協力、ありがとうございます。

今回は、リハビリテーション病棟における看護師の役割を、ご紹介いたします。リハビリテーション医療は、多様な職種のチームワークにより成立し、それぞれの職種で役割分担があります。その中で看護師は、患者様の日常生活の評価をおこない、リハビリ訓練の場面でない実用レベルの日常生活にフォーカスをあてた支援を行っています。

例えば、セラピストが「自立している」と評価しても、看護師からは「介助を必要とする」と評価される場合があります。セラピストの評価は、訓練中の限られた時間内で、環境を整えた訓練室で、全身全霊を集中して行える動作に基づく場合が多くあります。しかし、朝起きてから寝るまでのすべてのタイミングで全身全霊を集中することは難しく、寝起きのタイミングやその日の体調によっては、訓練室と同じ力が出るとは限りません。

私たち看護師は、訓練室で「できる動作」と病棟の「している動作」をすり合わせ、患者様・ご家族様が「目指す動作」を獲得できるよう、患者様・ご家族様と定期的な面談を行い、退院支援や服薬指導、日常生活の訓練を行っております。現在新型コロナウイルスの影響で面会が制限される中、なかなか患者様の病棟の生活がイメージできず、不安に思うご家族様がいらっしゃるかとは思いますが、面談時や必要に応じでお電話での対応も行っておりますので、お気軽にスタッフへお声掛けください。

最後に、上尾中央第二病院は、4月から看護師、看護助手、セラピスト、クラーク、薬剤師、栄養士の制服のデザインが新しくなりました。

心機一転、これからも上尾中央第二病院をよろしくお願いいたします。

旧制服

旧制服

 

新制服

新制服

当院の回復期リハビリテーション病棟の強み

桜の花も満開を迎えつつある中、皆様いかがお過ごしでしょうか。
今回は、当院回復期リハビリテーション病棟の強みについてお話させて頂きます。
回復期リハビリテーション病棟では、骨折などの整形疾患での入院は、90日(3ヶ月)、脳梗塞などの脳疾患での入院は、150日(5ヶ月)と入院期間が国によって決められております。
入院してリハビリテーションが提供できる期間には限りがありますが、毎月8割~10割の患者様が在宅へ退院されています。残りの2割の患者様は、介護困難、独居での生活が困難などの理由から施設等に退院される方になります。
当院は、リハビリテーション科の職員数が充実しており、入院から1日3時間のリハビリテーションが提供されます。さらに、病棟でもリハビリテーション以外の時間で、訓練をされる方もおります。入院時には出来なかったことが、リハビリテーションにより出来るようになり、在宅へ退院された方も多くおります。
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入院中は、定期的に患者様、ご家族、病院職員が同席し、話し合いを行う面談が月1回実施されております。面談では、退院先(方向性)の確認、リハビリの進捗や、ご家族にご協力頂ける内容などを確認し、どのようにしたら患者様、ご家族様が退院後も安心・安全に退院出来るかを話し合う場を設けております。

入院から在宅へ退院されるまでには、回復期リハビリテーション病棟職員、多職種がチーム一丸となり、一つの方向(目標)に向かい、患者様に支援しております。
退院時には、患者様も笑顔で、また、涙を流されることもあります。このような光景を目の当たりにすると、充実した入院生活が遅れていたと実感します。これらのことが、患者様、ご家族様への満足へ繋がっているのではないかと思います。
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また、当病棟は、転倒予防指導士の資格を持った看護師が在籍しております。麻痺や、認知症の患者様は、一人で行動してしまうことがあります。また、バランス機能が低下していることにより、転倒する可能性が非常に高くなります。転倒を回避出来るよう注意を払い、指導を頂き、対策を講じております。さらに、特定行為認定看護師も在籍しております。特定の専門的な知識、技術を修得した看護師が、医師の指示により、医師の代わりに処置を実施出来る資格です。これらの看護師が在籍していることも当病棟の大きな強みとなっております。
以上をもちまして、今年度のブログは、終了となります。1年間ありがとうございました。
今後とも、当回復期リハビリテーション病棟を宜しくお願い致します。次回もお楽しみに。

看護の質向上への取り組み

 梅のつぼみも膨らんでまいりました。皆様いかがお過ごしでしょうか?

 今月は、看護の質向上に向けた取り組みとして、定期的に開催している病棟勉強会についてお話したいと思います。

 回復期リハビリテーションとは、急性期を脱し在宅復帰を目指すために行われるリハビリテーションです。患者様がご自宅に帰って有意義に過ごせるよう医師、看護師、理学療法士、作業療法士、言語聴覚士、介護福祉士、薬剤師、栄養士、社会福祉士など多くの職種がチームとなって、リハビリ環境を整え心身の機能維持、改善、向上を目指しています。

 そこで私たちは、各職種それぞれが講師となり、知識を深めることで安心してリハビリに励めるよう勉強会を開催し知識の向上に努めています。

 今年度は、以下のような勉強会を開催しました。

バランス評価(BBS) うつ病の看護
危険予知 分かりやすい看護記録の書き方
正しいオムツの選び方と着用方法 正しい薬の使い方と使用上の注意

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 患者様の情報共有をしながら、患者様に合った看護が提供できるようにスタッフ一人一人が知識を深めています。

 これからも患者様が笑顔で過ごせるよう、お手伝いが出来ればと考えています。

 

退院支援について 家屋調査編

遅くなりましたが、

明けましておめでとうございます。

今年も、4階回復期ブログをよろしくお願い致します。

 

さて、今回は退院支援シリーズ最終回、『家屋調査』についてお話します。

入院中の在宅退院の患者様に対して、リハビリスタッフ、看護師、ケアマネジャー、福祉用具会社の方々が、患者様のご自宅へ訪問します。そこで、手すり(取り付けタイプ、置き型タイプ)の設置の検討や、浴室の椅子などの補助具等について、実際患者様に動作をして頂き、安全に生活できるか確認しています。
また、家事を行う患者様にはキッチンの動線確認、洗濯干し場の動線確認を行い、在宅退院に対して、不安なく退院してもらう為の退院支援の一環として家屋調査を行っています。

その後、病棟での合同カンファレンスを行い、情報を共有し、退院へ向けての支援を行っています。
(合同カンファレンスの様子は2020年6月の記事をご覧ください)
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家屋調査時、リハビリスタッフは左のような服装で伺います。

 

 

 

 

家屋調査報告書

 

面談時に、家屋調査報告書をご家族様・ご本人様にお渡ししています。

 

 

在宅退院した患者様が、その後笑顔で過ごせることをスタッフ一同祈っています。

以上、3回に渡っての退院支援シリーズはいかがだったでしょうか?
皆様のお役に立てれば幸いです。